この秋がまた楽しくなる 45g 35g 25g
この秋がまた楽しくなる
45g 35g 25g
Color
#01シラスシルバー/シルバー
#02アカキン/コパー
#03ミドキン/ゴールド
#04ブルピンイワシ/シルバー
#05クロアワビ/ゴールド
#06ホロチカ/シルバー
ナッゾジグの3+1
そんなナッゾだが、不思議なことにフィッシュインで未だレビューなし。
しかし、その理由もわからなくはない。
用途や使用法が多岐にわたるため、少なくとも自分はレビューをまとめるのに尻込みしてしまう。
一言では語り尽くせないナッゾジグ。向き合えば向き合うほど、奥行きある謎のジグ。
そんなナッゾも発売後、はや1年が経過した。
この1年強の間、スイミング/フォール、順付け/逆付け、フックセッティング、汽水/地磯/リーフ(南西諸島)など色々な場所、様々な場面で投入してきた。
まだまだ発展途上ではあるものの、一つの区切りとしてレビューをまとめることにした。
まず現時点で私のショアからのナッゾ利用法を使用頻度順に並べると、
①順付けフォール
②順付けスイミング
③逆付けスイミング
となる。細かくみてみる。
■①_順付けフォール■
ナッゾジグは巻きの釣りが謳われているが、自分はむしろフォールを評価している。
フリーで落とすと、ボディーを水平に保ちながらも左右に微小に揺れながらゆらゆらとフォールする(シミーフォール)
メタルでありながら、フォールスピードが速すぎず・遅すぎず絶妙で、かつフォール姿勢が水平かつ軌道が真下方向に安定しているため、着底姿勢が安定し根掛かりしにくい。
有効なシーンとしては足元からある程度、水深があるフィールドで、ターゲットはボトム付近に潜む魚全般だ。
アクションは、ワンピッチまたはハーフピッチで、チョンチョンまたはシュッシュッと水深にあわせて2~3回、鋭くしゃくって、竿先を送りながらフォールさせることが私は多い。
せっかくのメタルなので、素早い動きで反応させようという意図だ。
アタリのほとんどがフォール中だから、竿先を送りながらのフォールであれば違和感があった時に即アワセができる。
もちろんリフト&フォールや、数回巻いてスイミングさせてからフォール、でもOK。
足元なら似たようなことをソフトルアーでもできるが、ナッゾはメタルゆえの飛距離で本流ボトムや沖のブレイクを狙いたい。
なおナッゾは構造上そもそも根掛かりしにくいが、さらに根掛かりを軽減するには、ボトムをとれるギリギリのウエイトを選ぶとよい。
■②_順付けスイミング■
さすが巻きを謳うジグだけあって、ただ巻きでジョイントミノーのような艶めかしい泳ぎをする。
ウエイトによって適切な巻きスピードが異なるため、まずは足元で練習してから本番投入したい。
順付けの場合、浮き上がりが早いので、すぐにボトムを切りたい時に特に有効だ。
(逆に、浮き上がりを抑えたい時、早巻きしたい時は後述の逆付けが有効)
アクションはただ巻き。
ある程度、浮いたら再びボトムをとる。これだけでいい。
この時、竿先を送ってフリーで落としたり、テンションフォールで落としたり、フォールの差によるアクションや魚の反応の違いを楽しもう。
■③_逆付けスイミング■
ナッゾジグ(順付け)はメタルルアーでありながら、積極的にボトムも狙えるよう、ボディー形状やラインアイの工夫から浮き上がりが早くなるよう設計されている。
また順付け時のスイミングアクションはスロー~ミディアムリトリーブに向いている。
しかし回遊魚や遊泳力あるハタを狙う時など、ある程度浮き上がりを抑えたい、早巻きしたい、そして何より飛距離を出したいときに使うのが、この逆付けだ。
ブレードとフックをそっくりそのまま反対側に付け直すだけでよい(※1)
現場でも簡単に変更できる。
逆付けにすると後方重心になるから、その飛距離アップは顕著で、順付け時の1.3倍は飛ぶようになる。
(なお高速巻きする場合は、本体が回転する懸念があるため、スイベルを使用することもある)
★オマケ_④_逆付け改(ハイブリッドチューン)★
逆付けの飛距離を維持した上で、順付けのような水平フォールやスイミングアクションを演出できないか?
その1つの答えとして試しているのが、タコベイトを利用した逆付け改(ハイブリッドチューン)である(※2)
具体的には逆付けのフックをシングルフックに換装し、そこにタコベイトを装着する。
そうすることでフォール時、タコベイトの水中抵抗によって、もともとリアヘビーだった水中でのバランスが、センターバランスに近付く。
一方でキャスト時は、タコベイトがジグ本体にピタリと寄り添うことで、後方重心をおよそ維持したまま飛距離をかせぐことができる。
さらにスイミング時はタコベイトによって”ケツ振り”が助長され、よりジョイントミノーの動きに近づく。
以上より、逆付けの飛距離と、順付けの水平フォールおよびスイミングを高次元に両立するのが、このハイブリッドチューンだ。
欠点はズバリ、メンテナンス性。
使用後、タコベイト内に海水が溜まるので、とにかくフックが錆びやすい。
よってこまめに洗浄し、さらに乾かす際は、タコベイトをずらすなどして、タコベイト内に水が溜まるのを防ぎたい。
この欠点解消のためには、タコベイトでなくティンセルを使う方法も考えられるが、今回はここまで。
・・・
以上3+1の使い方をご紹介した。
②順付けスイミングでしか使っていない方も多いだろうから是非、①順付けフォール、③逆付けスイミングも試していただきたい。
最後にカラーおよびウエイト選択について。
カラーはスイミング中心の際は小魚を意識してシルバー系、フォール中心の時は甲殻類を意識してゴールド系を選んでいる。
ウエイトは前述の通り、根掛かりを軽減するにはボトムをとれるギリギリのウエイトを選ぶとよい。
とはいえナッゾはライナップが多い(3ゾーン×3ウエイト×6色=54商品)
過不足なき合理的な布陣だと思うが、初めての方は最初の一本の選択に迷うだろう。
そこで私からのお勧めは、ショアからターゲットフリーの観点で、ずばり
・ライトロッドなら5.5g
・シーバスロッドやエギングロッドなら12g
・ライトショアジギングロッドなら25g
である。
自分自身、上記ウエイトでたくさん魚を釣っているし、せっかくのメタルなので、ある程度のウエイトでしっかり飛距離を出して欲しいとの考えから選んだ。
以上、1年強のナッゾジグ使用経験をまとめた。
ボトムを積極的に攻めることができるメタルルアー、ナッゾジグ。
独自形状のボディーに独自の極薄ブレード、しかもフックが2つも装着されていることもあって、安価な商品ではない。
たしかに慣れるまでは1~2個はロストしてしまうかもしれない。
しかしウエイト選択とアクションの要領がわかれば、ほとんどロストしなくなる(※3)
飛距離ヨシ、巻いてヨシ、沈めてヨシ。
これほど守備範囲が広く、心強いルアーもなかなかない。
今後も愛用したいと思う、深謝。
※1
ツイッター写真
https://twitter.com/fishing_toshi/status/1473769962536079360?s=21&t=fdydHoki9BEVwnRlj5qg5Q
※2
ツイッター写真
https://twitter.com/fishing_toshi/status/1542464701061550080?s=21&t=fdydHoki9BEVwnRlj5qg5Q
※3
ツイッター写真
https://twitter.com/FISHING_TOSHI/status/1512963881823793152?s=20&t=6rywrKDhHFQjoirJD62J6g