アルティメットフィールドソックス
質実剛健と先進の縫製技術とが融合
この30年何かと国際競争力が衰えた日本の製造業ですが、それでも世界に比類無い技術を持つ分野もまだ沢山あります。
そのひとつが繊維業ですが、東レ・旭化成・三井化学などの紡績技術は紛れもなく世界のトップレベルであり、加えて繊維の町「群馬桐生市」や靴下の町「奈良」や、タオルの「今治」やデニムの「倉敷・児島」など繊維系加工業(町工場)はイタリアのそれに勝るとも劣らない高度な職人スキルを持ち、世界中のハイブランドメーカやファッションデザイナー達をインスパイアさせ続けています。
そして今回当店がお薦めするのは、店主が長年求め続けて来た中のひとつで「釣り用のソックス」です。
もちろん世の中には釣り専用のソックスなどと言う物は存在しませんので、店主は今までに山岳系メーカーで有るダーンタフ(北米)やファイントラック(神戸)やパタゴニア(北米)や、また自衛隊御用達の行軍ソックス系数社の物を愛用してきました。
そんな中、とうとう潜在的に求めていた製品についに出会えたのです。もちろんダーンタフやファイントラックのソックスには特に一定の満足感はあったのですが、今回当店のテスト用に採用したソックス(一般販売をしていないメーカーのため名前は明かせません)を試したところ、店主はかなりの衝撃を覚えました。それには今まで気が付かなかった「釣りソックスに必須な機能」があったのです。
詳細は特徴の項でも述べますが、端的に言えば「指が活きる」「裸足で踏みしめる感覚が蘇る」「安全性が増し疲れにくい」などです。
五本指は過去に何度か試したものの、さほどの優位性は感じず着脱の面倒くささが手伝って履かなくなったのですが、これは生地の厚さその他が五本指の効能を生かし切れていなかったからだと気付かされたのです。
体重や身体のバランスを支える足裏や五指は、元来地面や樹木へ直接触れる(踏みしめる・掴む)事を前提に発達してきた形状ですが、靴と、さらに靴との間のソックスという布を介在する事で特に指の動きをスポイルさせていたわけです。
つまり五本指を的確に機能させるためには、まず素材、生地厚、さらには加圧が必要だったのです。
5種もの繊維素材を使用し、人体工学的に計算された二重の加圧構造で「疲れにくく、蒸れにくく、ズレにくく、踏みしめられる」という、
アウトドアソックスに本来的に求められる機能がキッチリと果たされているソックスについに出会えた思いでした。
【甲側】
【足裏側】
かかとがズレない特殊な立体デザイン
【甲&足裏】
五指の付け根と土踏まず、およびかかと部に伸縮性の高い素材を使用して適切な着圧を実現させている
究極の行動用ソックス
決してリラックスできる履き心地の良さではありません。靴下自体のフィーリングはむしろ悪い方です。
裏地は編み目が立っており、それが肌に食いつく様になっています。それと最適化された強めの着圧が合わさり、裸足のような感度のまま擦れと蒸れから守ってくれます。靴越しに感じる地面の様子が分かることで無意識に足全体をしっかり使うようになるので、動き回っても特定の部分だけを痛めることが無くなりました。
この靴下は機能性の高い衣類なので、着装に少し気を使わないといけません。ですが一度ちゃんと履いて性能を実感すれば、苦でもなくなります。最低限指だけは5本全部根本までキッチリ履いてほしいです。靴が変わったかと思うほど違います。